冥婚の契の感想とあらすじ！無料で読めるアプリも紹介！ ※ネタバレあり

冥婚の契を無料で見ることが出来る漫画アプリは、「マンガボックス」です。

公式冥婚の契を無料連載しているサイト

マンガボックス

開発元:DeNA Co., Ltd.

無料

posted withアプリーチ

作品名	冥婚の契
作者	詩原ヒロ
漫画アプリ	マンガボックス
ジャンル	ホラー

冥婚の契を試し読みするならこちら

“冥婚絵馬(めいこんえま)”――伴侶を得ずに亡くなった者を弔うため、絵馬に架空の人物との婚儀を描き奉納する風習。故人の成仏や死後の幸せを祈る遺族の想いを込め描かれる絵馬だが、そこにはひとつの“禁忌”が存在した。“実在の人物を絵馬に描くと、その者は冥界に連れて逝かれる”――。地方転勤で冥婚絵馬の風習がある町にやってきた小沼正一は不気味な少女と出会う。その日を境に彼の日常は怪異に蝕まれていくのだが……。詩原ヒロの新境地。死者との婚儀を巡るジャパニーズホラー作品、ここに開宴。

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冥婚絵馬という弔いの風習

皆さんは、冥婚というものをご存じでしょうか？

冥婚とは一般的に、生きている人が、死に分かれてしまった異性の相手と結婚する事を指します。現実の世界でも存在するこの冥婚が、本作ではテーマとなってきます。

本作の主人公である小沼正一は、ある諸事情により、住み慣れた都心から田舎へ転勤してきました。彼は教職に就いており、転勤早々、自分の受け持つ生徒達の親切で町を案内されます。小沼は、その案内の途中で、この町に古くからある習わしの“冥婚絵馬”を知ります。

独身のまま亡くなってしまった者を弔うために、架空の伴侶を代理に立て、絵馬に収めることで、死後の幸福を祈るという風習。それが冥婚絵馬です。

しかし、その冥婚絵馬には禁忌とされている行為がありました。それは、実際に生きている人間を、死者の伴侶の代理に立てて絵馬に収めてはいけない、というものです。収めてしまうと、その人間は、死者に連れていかれてしまうというのです。

身に降りかかる不穏な出来事

この田舎町に引っ越してきてから、小沼の周りでは次々と不気味な出来事が続きます。部屋のゴミ箱に自分のものではない髪の毛が入っていたり、家の目の前に覚えのないゴミ袋が捨てられていたり…。

その事を同僚の女性教諭・最上先生に相談すると、今度は彼女の周りにも不穏な影がちらつきだしてしまいます。自分のせいで同僚まで被害に遭ってしまうなんて、とても申し訳ない気持ちになりますよね。

精神的に追い詰められた小沼は、いつも視界の端に映り込んでいた白いワンピースの女に、直接話しかける強硬手段に出ます。「なぜ俺を付け回すのか」という小沼の決死の問いかけに、彼女は薄気味悪い声で言いました。

「お前が　コヌマ　マサカズ　だから」

鳥肌モノのワンシーンでした。理解できない女の返答に小沼が戸惑っていると、それからすぐ地元の友人から電話がありました。それは、小沼の実家が全焼しているという知らせでした。実家に急いで帰ろうとするも、父親に「帰ってくるな」と強く拒まれ、自分が家族から勘当されていた事実を思い出します。

小沼は、この町にやってきてから自分の身に降りかかってくる禍（わざわい）が、実は生来の女難の相のせいではないかと、同僚の最上先生に悩みを打ち明けるのでした。

冥婚をめぐるそれぞれの想い

本作ははじめ、主人公の小沼視点で長くお話が展開されていましたが、読み進めていくと、次々と異なった視点で人物や物語の運びが描かれ始めていきます。

この町に住む者達が、冥婚という風習に抱えている想いを紐解いていくように、それまではよそ者の小沼視点だけで、私たち読者自身もまだよそ者だったはずなのに、気が付くと多角的な視点で本作を読まされていました。

幽霊や目に見えない存在が本当に居るという世界観のもと、この田舎町で起きている騒動が、妙なリアリティと適度な緊迫感を持って描かれていきます。幽霊が見えている不良少年や、呪いをうけた家系の生徒など、現実では珍しい事情を抱えた子達が、本作を読んでいくと、現在に至るまでの過去の出来事や生い立ちが、しっかり説得力を持っていました。

今後に繋がっていきそうな、まだ明かされていない不可解な要素も多分に含まれているので、次回が気になってばかりで仕方ありませんね…。

そもそも、なぜ小沼が冥婚絵馬に描かれていたのでしょうか。小沼が病院で寝ていた時、女の子の出てくる夢を見ていますが、彼女は一体何者なのでしょうか。

このもやもやを晴らすためにも、早く次回を読みたいですね！